みんなの、一番には到底なれないのはわかっているけれど。
たくさんの愛がほしいわけじゃない。
ちょっと自分が選ばれないから、悔しいだけ。
でも、ちょっと悔しいの後には、自由が待っている。
私はその人の期待に答えなくていい。
私はその人に気を使わなくていい。
だから自由。
自由は時々寂しい。
誰からも注目されない自分であることを知る。
いやそんなだいそれた人であるはずがないのはわかっているはずなのに。
それでも、誰もがどこかで、自分が主人公になれることを夢見る。
それが少しでも、少しでも実現した時。
それは甘美だ。
人に拍手を受けたり、心を向けられたりした時。
そんな時はなかなかないから、そんな時は得意げに、素直に大いに、大げさに喜ぼう。
だってそんなことはそう日常にないから。
褒められたら、うそでも、喜ぼう。
ギャグでも喜ぼう。
そんなことはそう日常でないから。
恥ずかしいとか、謙遜とか、もったいない。
生きるのに、へんにカッコつけるより、そのままの方がいい。
悲しい時は悲しい。
寂しい時は寂しい。
辛いときは辛い。
だからこそ、うれしい時はとてもうれしい。
だからこそ、驚きた時は、恥ずかしがらず、驚きた感動を涙にしてもいい。
ねえ、人間はいつか死んでしまう。
恥ずかしさなんて、プライドなんてつまらないもの。
それよりも、子供のように、ニコニコと、子供のように、喜びを。
顔に声に、手に、感動を胸に、うれしいと言葉に出したほうがいい。
いつか死んでしまうんだから。