永遠を夢見て。
永遠はない。
そんなものは存在しない。
しかし人は変わらぬものを夢みるのだ。
永遠の美しさ。
永遠の愛。
永遠の命。
みんな、ないのに。
そんなものは、ないのに。
ないものを、求め続けるなんて、いやだ。
だけど、欲しいと思ってしまう。
ないけれど、欲しい。
だから人間は、想像する。
現実にはないから、
想像の中で、ないものを求め、形にし、それを誰かに認めてもらうことで、
少しでも、想像の夢物語りを、リアルな世界に持ってこようとする。
でも考えてみれば、人間は3分の1は夢の中に生きているのだ。
昔、寝ている時間がずっと続けはいいと思ったことがある。
夢の中はどんなことが起こっても、痛くない。
最悪なことが起きても、次の瞬間、生きているし、エンディングにはならない。
目覚めるまでは。
3分の1は想像の中で生きているのが現実。
それは必ず、ある。
だから、現実が残り3分の2あったとしても、3分の1は必ず、自分だけの世界なのだ。
永遠が存在しない現実に、ただ絶望して生きるより、半ぶん夢見がちに、片足うつらうつら生きたっていいじゃないか。
3分の1現実
3分の1想像
そして残りの3分の1は自分の思い通り生きればいい。
それを現実に生きなくちゃいけない理由はない。
辛い現実があるならば、そこにいる必要はない。
残りの3分の1はリアルの中の想像でいい。
もし窮屈に思える、現実ならば、そうしたほうがいい。
だれも、あなたの苦しみはわからないし、感じることができないのだ。
だったら、一人苦しむ必要はない。
楽しい方がずっといい。
楽しい美しい、楽な方を選べばいい。
自分を生きるとは、どれを選ぶかの選択でしかない。