犬の存在。もしものことがあったら。
うちには4歳の体重1kgのトイプーがいる。
私は初めて飼うが、旦那はこれで三代目。
それもみんな、その時付き合ってた女性との関係性を保たせるために、子供のように飼った犬たちだ。
私も彼とつきあいはじめのころ、彼が犬を飼いたいといった。
私は戸惑った。犬を、かったことがないし、はっきりいって世話をするのが面倒臭そうだからだ。
でも同棲がはじまるころ一匹のトイプーを、かった。
私は不慣れながら、しつけをちゃんとしようとしたけれど、彼のほうが家にいて犬といる時間も長いし、甘やかすので、彼の犬のようになっていった。
ようは彼はご主人様、私は隣の人。
でもこの犬は利口で我慢強く、彼の怒鳴り超えにも耐えてきた犬だ。
彼は怒鳴り散らしたあと、犬が元気がなさほうになると、さっきはごめん的な感じて、アメとムチをよくこの犬にしていた。
私はおそそをした犬に、口汚く怒鳴り散らす彼の声が嫌いだった。
将来赤ちゃんができて、犬以上に世話のかかる子供をいつか怒鳴るんじゃないかと思って。
ちょっと怖かった。
またへんに甘やかして、我慢のできない子に育ったらやだなと思ったり。
私はそこまで犬を可愛がる性格でもなかったので、たまに撫でたり、すごくたまに散歩につれるくらいで。
それでもその、健気な小さな生き物の存在はとても部屋の中で大きかった。
その犬の元気が今日なかった。
夏バテ?なんなの?しっぽが下がり、散歩にいってものとのと歩くだけ。
心配だったし、もしものことがあって、もしこの犬が亡くなったりでもしたら、私達夫婦も、終わりなんじゃないかとさえ思えてならない。
流産して、赤ちゃんも亡くなり、もし犬もなくなったら、、、耐えられないだろう。
私達は二人共お互いに向かい合えない。
向かい合うことができないから、彼はいつも犬を介して、もしくは犬の話題だと機嫌がよくなるからという理由で飼われている犬なのだから。
犬とはすごい。
飼われてご主人様がどんな人間性でさえ、一途に寄り添うのだから。
もちろん虐待なんてしたら、犬だって近寄らないかもしれないが。
アメとムチなら、犬もご主人様にしたがうようになってしまうだろう。
小さな小さな1kgの存在は大きい。
旅行に行ったとき、犬を実家に預けて、旅行から帰ってから何日か犬がいないだけで、家がとても寂しくなるのだ。
彼はきっと自分にない愛の部分を、犬を挟むことで、結婚などの関係性を保とうとしているのだろうと思う。
私はそこまで賛同できないけれど。
でももし、犬が短い命で亡くなったら、立ち直れそうにない、私達夫婦は。
そして部屋のたくさんの観葉植物も3分の一は枯れてしまう、私の育てる能力のなさ。