泣けてくる。うまく行かないことに。
今日は子宮頸がんのウイルスのタイプの診断を聞きに行った。
結果、2番目に悪い58型のウイルスに感染してるとのこと。
自然治癒は難しい。
手術が必要。
44歳、妊活中、、、。
ハードル高すぎ。
ほっておけばガン化する確率が高い。
5人に1人はガン化するのだ。
たぶんもう何年もたっている高異形成のものだろうと私は思っている。
去年の検査では陰性だったけれど、あれはきっと検査した人の見逃しだと思う。
判断は相談してくれとのこと。
手術するか、妊娠するまで待つか。
でも3ヶ月に1度の検診をつづけ、悪い結果が出たときは手術する羽目になるのだろう。
まるでルーレットのようだ。
3ヶ月に一度、ガンになってるかなってないかを調べるルーレット。
そんなものを定期的に受けろなんて残酷だろう。
でも高異形成で変化なしなら、これからも劇的に治ることはないのだろう。
いつ妊娠するかわからない、もしくは妊娠しないかもしれない。
その中、ガンになるかものルーレットを定期的に受けるなんて、、、。
苦しすぎる。
私にはそんな状態で妊活なんてできない。
だから手術する。
だけど、手術したら早産の確率が2倍になるそうだ。
どうせすでに2回流産している。
また流産するかもしれない、妊娠しても早産するかもしれない。
気をつけていたって、なってしまうものは止められない。
でもガンは止められる。
目の前に、治る可能性の高いカードが出される。
もう一つのカードは、いつ妊娠するかしないかわからない未知のものを待ちつつ、さらにガンにならないか待ちつつのまったくわからない未来のカード。
だったら私はわかってるカードを手に取りたい。
それが早産につながろうと。
身体が資本だ。
もし妊娠と同時に子宮頸がんが発覚したならもうどうしようもない、前に進むしかない。
けれど今は確実なカードを早く手にして、安心して妊活に望んだほうが私にはいい。
私の性格上そうだ。
どんなに不妊治療しても子供に恵まれない人は大勢いる。
どんなに妊娠しても流産してしまう人だっている。
不確かな確率論をいくら考えたって仕方ない。
私は怖いけれど、確実なカードを手に取りたい。
アンジェリーナ・ジョリーだって、乳がんになってないのに、その可能性がある、でも胸を無くせばガンになる確率は低くなる、自分が思う正しいカードをとったのだ。
答えは私はそれを選ぶ。
それでも、なんでうまくいかないのか、なんでやっとここまで来たのに、うまく行かないのか。
生きてるだけで丸儲けというけれど。
それでも目に見えない内蔵で起こっていることが私には怖い。
自分の身体なのに、どうしていうことをきいてくれないのだろう。
何がそうさせてしまうのだろう。
ああ、そういえば、溜め込むことは駄目なのだ。
私は昔アトピーだった。
そのお陰で、ある意味自由に生きてきた。
なぜなら、自分の心に反することをすると、痒くなるからだ。
自分を守ろうとしてアトピーが発症した。
30後半になってアトピーはどんどん出なくなった。
薬のお世話になることも少なくなった。
そういえば、我慢して、みんなと合わせて生きられるようになった。
でもそれは私にとって正しいことだろうか?
もしかしたら自分がガンだと思ったら、死が近づいているように気がして、もっと素直にほしいものは欲しいと選ぼうと思った。
未来の楽しみじゃなくて、
今目の前にある好きを必ず選ぶ。
周りを気にしない。
もっと好きに生きる。
もっと楽に生きる。
もっと楽しく生きることを選びたいと思った。
ケンカするのではなく、自分の言いたいことを先延ばしにするのではなく、
今、聞く、今笑う、今動く。
どうして、自分の好きじゃない方を選ぶの?
お金のため?
でも死んだらお金なんていらなくなる。
病気になったら贅沢する場所もない、どこにもいけない。
大切なのは今目の前にある欲しいを手に取り、今すきを選び、今楽しいを選ぶこと。
まわりなんて関係ない。
まわりなんて死んだ人のことを忘れる。
人間なんて会わなければ忘れる。
もう一生会わないかもしれない人間の為に、自分の好きや欲しいを裏切る必要はない。
病気とは、自分に素直でいることを、教えてくれる。
泣けるけど、怖いけれど、悔しいし、怒りまで感じるけれど、、。