取り残された、気持ち、これが一番辛い。
去年の6月飼ってた犬が亡くなりました。
突然の、交通事故による、病気の悪化です。
体重が1kgくらいしかない細いトイプーでした。
食が細く、好きなものでも量が食べられず、、太ることも出来ませんでした。
ドッグフードは一切食べなかったです。
交通事故に合う前、小さいわりにには丈夫で、病気一つしたことがありませんでした。
なのでてっきり、この子は小さい割には丈夫なんだと思いこんでいました。
でも交通事故にあってMRIをとってはじめて首に元から疾患のある犬だとわかりました。
それでもどうにか救急病院から退院できて、お家で自宅療養が始まりました。
2日目の夜、事件はおきました。
顔の汚れをとってあげようと近づくと、後ずさり、その拍子に足がもつれ、パタンと横に倒れて頭を打ち、そのまま亡くなりました。
一瞬の出来事でした。
倒れて持ち上げた時には息をしておらず、舌も力なく、とにかく、魂が抜け出ていたのです。
呼んでも戻ってきませんでした。
救急病院にすぐにむかって心臓マッサージ、薬、使い続けるも、もう、この世にもどってくることは、ありませんでした。
お家には、白い箱に入った犬が入っていました。
きれいな体で、寝ているようでした。
まるで生きているかのよう。
だけれど、目はあいたままで、そこに命の光はありませんでした。
ぼんやりとした、霧のかかった、ぬいぐるみのような目でした。
涙は枯れず、いくらでも泣けてきました。
でも泣いても悲しんでも、もう、この世には、もどってこないことはわかっている、それが辛かったです。
どんなに望んでも、無理なことがこの世にあって、それは命があるものは、いずれ、この世から去ることを犬を通して、痛感しました。
いままで、おばあちゃんやおじいちゃん、知り合いの人が亡くなっても、こんな気持ちになったことはありませんでした。
突然ぽかんとあいた、犬のいた空間に、空白が出来ました。
元からおとなしい犬で、たまに、いるのかいないのか、空気のように存在感の薄い子だったのに、この世から消えてはじめて、その存在感、魂を強く感じました。
話すこともない、どう思っていたかもわからない、幸せだったのだろうか?
もっと散歩に連れていけばよかった、もっともっと、ああしてあげれば、とどんなに悔やんでも、思っても、もう出会うことは出来ません。
ただ一つ救いなのは、
もし自分がこの世から姿を消した時、あの世で再開できるのではないかと思えることです。
ちょこんとおすわりしてるかもしれません。
その時まで楽しみに待っていようと思います。
犬がいなくなってから約3ヶ月後くらいに、新しい犬と出会いがありました。
不思議なもので、出会いとは突然やってくるものなのです。
今その犬は元気です。
でも私は時々怖いです。
いつか、この子も、何かで元気じゃなくなる時が来るんじゃないか?
何か事故に会うのではないか?
前の犬に出来なかったことをしたいと思っています。
こんどこそ、後悔のないように。
大切に育てていきたいと思っています。