人とくらべる必要はない。けれど、
人とくらべても意味がない。
なぜならあなたと他人は別の生き物だからだ。
ネコが犬になりたいと本気で思っても、犬にはなれないし、ネコには犬ができないことが出来る。
飼い犬のようにご飯をいつももらえるわけじゃないけれど、ネコにはいつでどこにでもいける自由がある。
犬はご飯をいつももらえるけれど、毎日大好きなご主人さまがそばにいてくれるわけじゃないし、毎日散歩に好きなときに連れて行って貰えるわけじゃない。
犬とネコほど、あなたと他人は別の生き物。
これがよくわかってない人が多い。
同じ社会に生きて、同じような姿形をしているからそう思っているだけだ。
さらにいうと、親とあなたは似たような遺伝子をもってるけれど、
ニホンザルとどっかの南国のサルほど違う生き物だ。
あなたはただ唯一の個体種として人間界で生きているだけなのだ。
さて、個体種の特別の誰も変わりのいないあなたはどのように生きるべきか?
まず自分以外の人間と自分を優劣つけてくらべてもまったく意味がない。
たしかにゲームに勝ち負けは楽しい。
けれどそれが人生のすべてだなんて、ちっぽけすぎる。
あなたの個体種としての価値は、あなたが決めてこそ、名前をつけることができる。
あなたの人生、価値、魅力は、あなたがあなた自身が決めるものであって、他人が決めつけたり、評価するものではない。
テストで100点だろうと、大企業に勤めようと、フリーターをしようと、専業主婦をしようと、関係ない。
あなたが、自分にとって価値を見出す姿になるだけだ。
それをアピールするのはいい。
でもその批判を聞く必要はない。
偉そうに、お前は間違っている!といわれたとしても、聞く耳を持たなくていい。
ネコが犬に、木が登れないのはおかしい!というようなもの。
犬がネコに、なんでご主人様を見つけないのかというようなもの。
でも人はなかなか自分を見るのが苦手だ。
周りの環境を受けやすい。
隣のいった人のことを信じ、自分の姿は間違っていると思い込んだしまう。
『世間では』という言葉に弱い。
世間で人は『こうあるべき』といわれると、そうなっていない自分を、矯正しようとする。
わざわざ、自分以外のものの、形に、みずからハメようとする。
それは息苦しい。
すでに自分の形があるのに。
ただ助かることに、人間は、すぐものを忘れる。
昨日食べたものも昨日話したことも忘れる。
でもそれでいい。
忘れるということは、そこまで価値がないということ。
最終的に、ネコが犬になろうとしても、意味がないし、犬がネコになろうとしても意味がない。
ネコはネコらしく生きればいいし、犬は犬らしく生きるのが自然だ。
そうか!じゃあ好き勝手生きればいいのね!適当に生きればいいのね、ではない。
あなたがあなたらしく生きることは、あなたが自分の人生に納得していて、あなたは自分の生き方が好きで、できるなら自分の生きる目的を持って生きていればいい。
ちなみに私の人生の目的、それは体験だ。
いろいろな体験をすること。
それは人生のいろいろな見方を教えてくれる。
(それから、出来なかったことができるようになることだ。ただ出来るようになってしまうと、あまり人生にインパクトはないし、知ってしまうと案外、こんなものか、と納得してしまう。)